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症例
妊娠中に経蝶形骨洞的下垂体腺腫摘出術を施行した1例—その術前後の管理を中心に
著者: 大坪俊昭1 朝倉哲彦1 門田紘輝1 高崎孝二1 内村公一1 牧内恒夫1 上津原甲一1 堂地勉2
所属機関: 1鹿児島大学脳神経外科 2鹿児島大学産婦人科
ページ範囲:P.867 - P.870
文献購入ページに移動今回,われわれは2回の妊娠,出産により視力,視野等の症状の増悪,寛解を繰り返すという興味ある臨床症状を呈し,妊娠中に経蝶形骨洞的腺腫摘出術を施行した1例を経験した.
文献的にわれわれの渉猟しえた範囲内では,妊娠中の腺腫摘出術は,開頭術では数例見られるが1-4,6,7,14),経蝶形骨洞的腺腫摘出術を行った報告は国外にわずかに1例を見るのみである16).症例を呈示すると共に妊娠中の下垂体腺腫の管理法を中心に,文献的考察も含めて報告する.
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