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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科2巻10号

1974年10月発行

文献概要

症例

外傷性中硬膜動静脈瘻の2例

著者: 忍頂寺紀彰1 植村研一1 山浦晶1 銭場明男1 渡辺義郎1 牧野博安1

所属機関: 1千葉大学脳神経外科

ページ範囲:P.705 - P.709

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Ⅰ.緒言
 外傷性動静脈瘻のうち外頸動脈系より静脈洞への動静脈瘻は珍らしく,中でも中硬膜動静脈瘻は稀である.その報告も欧米,本邦併せても,1951年Fincher2)が最初の報告をして以来,われわれの調べえた限りでは文献報告2,5,6,8,11,12,15-20,23,24)20例,学会報告1,3,7,14,21)7例,計27例であった.外傷性動静脈瘻は臨床的には自覚的な頭蓋内雑音,他覚的なbruit位で特有の臨床症状を欠く.しかし報告例の中には頑固な耳鳴りを訴えるものや硬膜下ないしくも膜下に穿破した症例もあり17),外科的根治療法が望まれる,われわれはこれまでに2例の外傷性中硬膜動静脈瘻を経験したのでここに報告するとともに,若干の文献的考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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