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研究
多発性脳動脈瘤の外科—特に急性期多発性脳動脈瘤について
著者: 唐澤淳1 菊池晴彦1 古瀨清次1 真鍋武聰1 榊寿右1
所属機関: 1北野病院脳神経外科
ページ範囲:P.763 - P.769
文献購入ページに移動多発性脳動脈瘤は,諸家の報告によると脳動脈瘤症例の約20%を占めているので2,3,7),くも膜下出血患者の脳血管撮影には4 vessel angiographyが必要である,多発性脳動脈瘤の外科的治療においては,一側性の場合,頸部頸動脈結紮術を行う方法,そして頭蓋内直接手術においては,破裂動脈瘤のみを処置する方法,破裂動脈瘤の処理後,不破裂動脈瘤をfoffow up angiographyで追跡し動脈瘤の大きくなる傾向にある時,それの処理を行う方法,1回または2回の手術で全動脈瘤を処理する方法4,6)などがある.破裂動脈瘤のみの処理で終ると,術後に脳循環動態の変化が起こること,術後の積極的な脳循環改善が行なわれにくいこと,また,多発性脳動脈瘤は単発例に比べ再発裂をおこしやすいこと5),死亡率が高いこと3)などの理由で,われわれはできるだけ早期に,1回の手術で全脳動脈瘤の処理を行っている.
われわれの多発性脳動脈瘤の症例,診断法,手術法を破裂急性期例を中心に報告する.
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