文献詳細
文献概要
研究
Craniopharyngiomaの内分泌および水分・電解質代謝異常について
著者: 中沢省三13 植木幸明2
所属機関: 1日本医科大学脳神経外科 2新潟大学脳神経外科 3前新潟大学脳研究所脳神経外科
ページ範囲:P.221 - P.228
文献購入ページに移動Craniopharyngiomaは良性の先天性腫瘍であるが,その発生部位が脳底深部であり,視床下部,下垂体,第Ⅲ脳室底等と密接な関係を有するため,極めて多彩な臨床症状を呈することが知られている,また,これらの臨床症状の基盤となる広範な内分泌障害は,部位による腫瘍全剔術の困難さと相俟って,本腫瘍患者の予後を甚だ不良なものにしている.
新大脳神経外科教室においても,1941年より1970年末までの30年間に66例の本腫瘍を経験したのでこれをとりまとめ,特に内分泌,および水分・電解質代謝障害を中心に考察を加え報告する.
掲載誌情報