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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科2巻3号

1974年03月発行

文献概要

研究

慢性硬膜下血腫における血腫被膜からの出血の意義

著者: 山本信二郎1 伊藤治英1 水腰英隆1 吉田早苗1

所属機関: 1金沢大学脳神経外科

ページ範囲:P.239 - P.242

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 慢性硬膜下血腫は軽微な外傷後に数週,あるいは数カ月の無症状の期間を経て発症し,また,折々症状の消長がみられる.その病態生理に関しては未だ充分な解決が得られていない.血腫の増大に関し,Gardner1) ZollingerとGross8)らは滲透圧の面から説明しようとした.
 しかし,血腫被膜が完成され,それが半透膜として作用したとしても,内外の滲透圧は比較的短時間に平衡値に達し,それのみでは血腫の増大を説明しえない.われわれは慢性硬膜下血腫症例について,血腫被膜,ならびに血腫内容を検索し,血腫の本態を究明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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