文献詳細
研究
Anger cameraによる髄液循環動態の定量的検索—Cisternographyとの対比における診断的価値
著者: 竹山英二1 大久保正1 馬場元毅1 門脇弘孝1 別府俊男1 喜多村孝一1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.305 - P.314
文献概要
Radio isotope(以下RI)cisternographyはRIを脊椎クモ膜下腔または大槽に注入し,脊椎部,頭部scintig-ramにより髄液循環動態を経時的,視覚的に検索するものである.この方法は頭蓋内におけるcerebrospinalfluid(以下CSF)の移行,吸収をよく描出し,現在CSF循環動態の情報を得るためには臨床的に最も有用な方法とされている8,9,13).われわれはこれに加えて脊椎レベルおよび頭蓋内におけるRIの動態をAnger cameraにより脊椎,頭蓋を含めて連続記録し,定量的検索を試みた.その結果興味ある知見を得たので,これを報告するとともに若干の文献的考察を加えたい.
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