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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科2巻4号

1974年04月発行

文献概要

研究

下垂体好酸性腺腫の組織像と末端肥大症との関係

著者: 伊藤治英1 石倉彰1 久保田紀彦1 吉田早苗1 山本信二郎1 松田健史2

所属機関: 1金沢大学脳神経外科 2金沢大学第Ⅲ解剖

ページ範囲:P.315 - P.321

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 末端肥大症はMarie9)によって初めて記載され,Bai-leyとDavidoff3)は下垂体の好酸性腺腫によってこの症状を生ずることを明らかにした.しかし実際には下垂体の好酸性腺腫と嫌色素性腺腫との間には種々の移行型が存在する.BaileyとCushing2)は下垂体腺腫を6型に分類し,末端肥大症の程度の軽いもの(fugitive acrome-galy)は彼等のtypeⅢ(transitional adenoma)によるとした.同様にKraus6,7)もmixed adenomaとして移行型の存在を示した.私達は,組織学的にBailyとCushingのtypeⅠ,すなわち,典型的な好酸性腺腫であるにもかかわらず,全く末端肥大症を示さない反面,微量の酸好性顆粒にも拘らず著明な末端肥大症を伴った症例を経験している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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