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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科2巻4号

1974年04月発行

文献概要

症例

椎骨血管腫による脊髄障害—症例と文献的考察

著者: 賀来素之1 児玉万典1 松角康彦1

所属機関: 1熊本大学脳神経外科

ページ範囲:P.323 - P.327

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Ⅰ.はじめに
 脊椎の血管腫は剖検では10%前後9,23)の高頻度にみられるとされるが,脊髄障害などの臨床症状を呈する症例は外国文献にも少なく,本邦においては,整形外科領域から散発的に症例報告がみられるにすぎない11,14,16,1,22).われわれは対麻痺をきたした65歳の主婦に対し,手術により血管腫と診断し,第8胸椎の部の減圧手術を行なって効果をあげた症例を経験した.単純X線像上特徴的な所見があり,あらかじめこの種の疾患に精通していれば,術前診断も困難ではないと思われた.また,術後の血管造影にて興味ある所見を得たので加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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