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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科2巻5号

1974年05月発行

文献概要

症例

急性硬膜下血腫として発症した乳児末梢性脳動脈瘤

著者: 早川勲1 杉山弘行1 柳橋万之1 石井喬1 土田富穂1 水谷弘1

所属機関: 1都立墨東病院脳神経外科

ページ範囲:P.415 - P.420

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 脳動脈瘤は一般に,主として40歳代以降に多発する成人の疾患であると考えられがちである.しかし,一方で,突然の意識混濁,痙攣,片麻痺など,脳血管障害を思わせる疾患は小児の場合にも決して少くはない.そして,この様な場合,脳血管撮影が巧妙に行われ,その検討が緻密に行われるにいたって,病因の解明も進んできているのが現状であろう,脳動脈瘤もその様な小児の脳血管障害の1つである.
 従来,小児の脳動脈瘤に関する報告は少く,その発生頻度も,例えば,McDonald & Korb7)(1939)によれば,1125例中15歳未満の症例は2.5%,Krayenbuhl & Yasargil(1958)は276例中2.25%と報告し,特に,新生児,乳児例の報告は数例が散見されるにすぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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