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文献概要
総説
脳循環
著者: 山本八十一1
所属機関: 1
ページ範囲:P.435 - P.449
文献購入ページに移動 最近の局所性および微小脳循環に関する研究は20世紀を特色づける原子力とcomputerの知識および技術を利用し画期的な発展をなしつつある.
この20年間の脳循環研究の動向に関しては1959年にLassen96)およびSokkoloff149)による脳循環全野におよぶ総説,また1972年にBetz14)による脳循環の最近の発達に関する総説,および1964年より1973年の間に開かれた6回の国際脳循環シンポジウム(1-6)の内容が出版されている.しかしこの10年問の短期間に多数の新しい方法および説が紹介されただけに,多少の混乱を起こした傾向があるのでこの論文の主旨は脳循環の歴史回顧とともに最近の局所性脳循環測定法および説の批判,また我々の特に興味をもっている微小脳循環の研究法と,最後に脳循環のregulationに関する我々の考えについて述べたい.
この20年間の脳循環研究の動向に関しては1959年にLassen96)およびSokkoloff149)による脳循環全野におよぶ総説,また1972年にBetz14)による脳循環の最近の発達に関する総説,および1964年より1973年の間に開かれた6回の国際脳循環シンポジウム(1-6)の内容が出版されている.しかしこの10年問の短期間に多数の新しい方法および説が紹介されただけに,多少の混乱を起こした傾向があるのでこの論文の主旨は脳循環の歴史回顧とともに最近の局所性脳循環測定法および説の批判,また我々の特に興味をもっている微小脳循環の研究法と,最後に脳循環のregulationに関する我々の考えについて述べたい.
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