文献詳細
文献概要
境界領域
神経耳科学—診断学における役割りと位置づけ
著者: 鈴木淳一1
所属機関: 1帝京大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.457 - P.462
文献購入ページに移動1.はじめに
いささか我田引水のきらいがあるが,神経耳科学は,外国におけるよりも,わが国においてより盛んにおこなわれており,業績も多い.神経耳科学は,これを臨床に導入したのは,Baranyの検査などで有名なR.Barany(1914年ノーベル賞受賞)であるが,その流れをくむ北欧に開花したあとは,研究者の数についても質についても,少なくとも臨床面においては,わが国にその本拠を移した感が深い.
神経耳科学は,文字通り耳科学の一分野であるはずであるが,むしろ神経科学の一領域としての意義を唱えるものも多い.今日のところ,しかし,少なくともわが国においては,耳鼻咽喉科学のレパートリーと考えられている.比較的新しいこの分野の診療上の意義は,しかしむしろ今後に確立されるものと期待している.
いささか我田引水のきらいがあるが,神経耳科学は,外国におけるよりも,わが国においてより盛んにおこなわれており,業績も多い.神経耳科学は,これを臨床に導入したのは,Baranyの検査などで有名なR.Barany(1914年ノーベル賞受賞)であるが,その流れをくむ北欧に開花したあとは,研究者の数についても質についても,少なくとも臨床面においては,わが国にその本拠を移した感が深い.
神経耳科学は,文字通り耳科学の一分野であるはずであるが,むしろ神経科学の一領域としての意義を唱えるものも多い.今日のところ,しかし,少なくともわが国においては,耳鼻咽喉科学のレパートリーと考えられている.比較的新しいこの分野の診療上の意義は,しかしむしろ今後に確立されるものと期待している.
掲載誌情報