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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科2巻6号

1974年06月発行

文献概要

境界領域

神経耳科学—診断学における役割りと位置づけ

著者: 鈴木淳一1

所属機関: 1帝京大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.457 - P.462

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1.はじめに
 いささか我田引水のきらいがあるが,神経耳科学は,外国におけるよりも,わが国においてより盛んにおこなわれており,業績も多い.神経耳科学は,これを臨床に導入したのは,Baranyの検査などで有名なR.Barany(1914年ノーベル賞受賞)であるが,その流れをくむ北欧に開花したあとは,研究者の数についても質についても,少なくとも臨床面においては,わが国にその本拠を移した感が深い.
 神経耳科学は,文字通り耳科学の一分野であるはずであるが,むしろ神経科学の一領域としての意義を唱えるものも多い.今日のところ,しかし,少なくともわが国においては,耳鼻咽喉科学のレパートリーと考えられている.比較的新しいこの分野の診療上の意義は,しかしむしろ今後に確立されるものと期待している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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