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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科2巻7号

1974年08月発行

文献概要

症例

線維化や血管腫像を主体とした小脳腫瘍—小脳腫瘍の終末的病像

著者: 武田文和1 田村勝1 八木久男1 深町彰1

所属機関: 1群馬大学脳神経外科

ページ範囲:P.559 - P.564

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Ⅰ.はじめに
 脳に発生した腫瘍が2次的な組織学的変化を高度に生じた結果,その本来の病変の姿が被い隠されてしまうことがまれにある(Bailey & Ford2),Van Zandt Hawn & Ingraham0)).われわれが手術した小脳腫瘍例のなかに,出血,滲出,壊死,線維化などの腫瘍組織の2次的変化が高度に生じたものが2例あり,1例はsclerosing hemangiomaの像を呈した充実性腫瘍であり,他は器質化した凝血をmural noduleとしたcystic tumorであった.これらの症例の臨床所見を述べるとともに,その病理組織学的検索からこれら病変の成り立ちについて考察したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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