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研究
脳膜炎および脳炎の脳血管撮影像について
著者: 白井鎮夫1 牧豊2 吉井与志彦2 有賀直文2
所属機関: 1松戸市立病院脳神経外科 2千葉大学脳神経外科
ページ範囲:P.613 - P.621
文献購入ページに移動頭蓋内疾患の診断上,脳血管撮影(以下AGと略記)は最も有力な手段の1つであるが,頭蓋内感染症の臨床診断の下にAGを行うことは脳膿瘍を疑った場合を除いてはむしろ極めて例外的であろう.
一方頭蓋内のmass lesionや血管閉塞症を疑ってAGを行ったところ,その脳血管撮影像(以下AGmと略記)から逆に脳膜炎や脳炎であることが診断されることがある.すなわち,それら炎症機転に伴うAGmの変化は個別的には炎症特有ではないかもしれないが,かなり炎症性の明確な特徴を示している.そこで従来比較的AGの施行される機会の少なかった脳膜炎・脳炎について,自験例をもとにその特徴を検討したので報告する.
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