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研究
癌性髄膜炎の検討—診断と治療
著者: 中川秀光1 村澤明1 中島伸1 中島義和1 泉本修一1 久保重喜1 早川徹2
所属機関: 1大阪府立成人病センター脳神経外科 2大阪大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.31 - P.37
文献購入ページに移動近年,悪性腫瘍に対する積極的な集学的治療にて,多くの腫瘍でその生存期間の延長が認められるようになるにつれ,中枢神経系への転移特に癌性髓膜炎の報告11,16,20,21)が増加して来ている.癌性髄膜炎は,腫瘍細胞のleptomeningesへのびまん性あるいは播種性転移であり,固形腫瘍の1-5%におこると報告されており5,21),髄膜刺激症状に多彩な神経症状と多発脳神経障害を示し,髄液中に悪性細胞が検出されることを特徴とし予後はきわめて悪い11,17).今回の調査で,その診断と治療の面より検討したので報告する.
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