文献詳細
文献概要
症例
von Recklinghausen氏病にみられた多発性脳・脊髄腫瘍の2症例
著者: 阪井田博司1 花北順哉1 諏訪英行1 長安慎二1 西正吾1 太田文人1
所属機関: 1静岡県立総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.51 - P.56
文献購入ページに移動von Recklinghausen氏病は,皮膚・末梢神経の多発性腫瘍とCafe-au-lait spotを伴う家族性・遺伝性疾患として理解されてきた.また中枢神経系に各種の腫瘍が多発することもよく知られており,いわゆるcentralneurofibromatosisとして,脳神経外科領域でしばしば取り上げられてきた.しかしこれらの報告のなかで,異種多発性脳腫瘍と多発性脊髄腫瘍を合併したものは,われわれが渉猟したかぎりで22例のみであった2,4,7-8,10,12,14-21,25-27).今回われわれは,異種多発性脳腫瘍と多発性脊髄腫瘍を合併したvon Recklinghausen氏病の2症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
掲載誌情報