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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻1号

1992年01月発行

文献概要

症例

Garcin症候群を呈し,放射線療法が著効を示した悪性髄膜腫の1例

著者: 田村清隆1 河瀬斌1 宮崎宏道1 小滝浩平1 戸谷重雄1

所属機関: 1慶応義塾大学脳神経外科

ページ範囲:P.57 - P.60

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I.はじめに
 Garcin症候群とは,脳病巣症状や頭蓋内圧亢進症状を伴わずに,一側の全部あるいは大多数の脳神経麻痺を示す症候群で,通常X線写真上頭蓋底部に骨破壊像を認めるものである.その原因疾患として,原発性脳腫瘍では脊索腫,頭蓋咽頭腫によるものが報告されている.
 今回われわれは悪性髄膜腫によりGarcin症候群を呈し,放射線療法が著効を示した症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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