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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻10号

1992年10月発行

文献概要

研究

髄膜腫付着部に連続する硬膜のエンハンスメント—MRI画像とその組織学的所見について

著者: 関谷徹治1 真鍋宏1 岩淵隆1 成田竹雄2

所属機関: 1弘前大学脳神経外科 2弘前大学第2病理学教室

ページ範囲:P.1063 - P.1068

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I.はじめに
 髄膜腫はGd-DTPAの静脈内投与によってMRI画像上強くエンハンスされるが,それに伴って髄膜腫付着部に連続する硬膜もエンハンスされる現象が知られている1,5,10,11).しかし,このような硬膜エンハンスメントが生じる機序に関しては不明な点が多く,光顕に加え電顕的検討をも加えて検討した報告はわれわれの検索した範囲では見あたらない.
 またエンハンスされた硬膜に腫瘍細胞が進展しているのかどうかという問題は,髄膜腫の完全切除を目指す脳神経外科医にとっては切実な問題であり,明確にしておく必要がある.
 本研究では,髄膜腫のMRI画像上の所見と手術切除標本の光顕的,電顕的所見を対応させて上記諸点に関し考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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