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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻10号

1992年10月発行

文献概要

症例

再発性紡錘状内頸動脈瘤の1例

著者: 大野正弘1 原田重徳1 若林繁夫2 永井肇2

所属機関: 1公立尾陽病院脳神経外科 2名古屋市立大学脳神経外科

ページ範囲:P.1079 - P.1083

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I.はじめに
 紡錘状脳動脈瘤は脳底動脈,内頸動脈,中大脳動脈に見られるが,動脈硬化がその主因と考えられている.又,その形状,主要な分岐血管との関係から直達手術の適応となることは稀で,なされてもwrapping等のある意味では非根治的な手術に留まることが多いとされる.
 内頸動脈—後交通動脈分岐部動脈瘤の手術の後,その近傍の内頸動脈に紡錘状動脈瘤(fusiform aneurysm)が発生した症例を経験し直達手術を行った.完全なclip—pingは行えなかったが,術後血管撮影,術後経過,ともにほぼ満足できる結果が得られた.興味ある症例と考え,neck clipping後に動脈瘤が再発する成因について若干の文献的考察を行い報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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