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文献概要
症例
脳実質内に転移したMultiple Myelomaの1例
著者: 原田薫雄14 吉田純1 若林俊彦1 杉田虔一郎1 市原正智2 堀田知光2 永松正明3
所属機関: 1名古屋大学脳神経外科 2名古屋大学第1内科 3名古屋大学神経内科 4広島大学脳神経外科
ページ範囲:P.1113 - P.1117
文献購入ページに移動多発性骨髄腫(MM)は悪性リンパ腫,白血病等と共に造血器腫瘍に分類される予後不良の疾患である.この内,後2者が中枢神経系に転移,浸潤する症例はしばしば経験されるのに対しMMにおいて中枢神経系,特に脳実質への転移巣を認めることは極めて稀である.今回,われわれはIg-G k-typeのMMにおいて頭蓋骨には異常を認めず,左前頭葉及び右基底核部に転移巣を認めた1例を経験したので若干の文献的考察を含めて報告する.
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