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研究
離脱型バルーンによる親動脈閉塞後,脳虚血症状を生じた内頸動脈瘤症例の検討—99mTc-HMPAO SPECT併用の有用性と術後管理の重要性
著者: 安井敏裕1 矢倉久嗣1 夫由彦1 永田安徳1 田村克彦1 白馬明2
所属機関: 1馬場記念病院脳神経外科 2大阪市立大学脳神経外科
ページ範囲:P.1173 - P.1178
文献購入ページに移動血管内手術の進歩の結果,ネッククリッピング困難な脳動脈瘤の治療が,少ない侵襲で可能な場合がある.特に離脱型バルーンによる親動脈閉塞は瘤内閉塞に比べて容易なため広く行われている1,5,10).しかし,本法には,脳虚血症状が発生する危険性もある.今回,著者らは離脱型バルーンによる親動脈閉塞後,脳虚血症状を生じた内頸動脈瘤の症例を経験したので報告し,その予防方法を検討する.
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