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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻11号

1992年11月発行

文献概要

症例

悪性脳腫瘍の治療経過中に嚢腫形成をみた2症例の臨床病理学的検討

著者: 志村俊郎12 中沢省三1 池田幸穂1 野手洋治1

所属機関: 1日本医学大学脳神経外科 2日本医科大学附属多摩永山病院脳神経外科

ページ範囲:P.1179 - P.1183

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I.はじめに
 悪性脳腫瘍の手術摘出部位に嚢腫が形成されることがある.この原因として腫瘍摘出腔の閉鎖性脳孔症や残存腫瘍の嚢腫変性が考えられているが,他の原因として,手術後の局所化学療法や放射線療法等の補助療法によることが考えられる.特にこれら非交通性嚢腫の治療は,深部への再発腫瘍と相俟って,占拠性効果を伴い甚だ治療の困難なことがある6,18).著者らは局所化学療法の治療後の合併症として,2症例に増大する嚢腫形成を経験したので,そのMRIおよび経時的CTスキャンと再手術時の組織の臨床病理学的検討を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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