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症例
視交叉から両側の後方視神経路にかけて発生したCystを伴う視神経膠腫の1例
著者: 日山博文1 久保長生1 中島宏1 林基弘1 加川瑞夫1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.1199 - P.1204
文献購入ページに移動視神経膠腫は2-5歳の幼少時に好発する腫瘍で,原発性脳腫瘍のO.6-1.2%,小児頭蓋内腫瘍の約5%を占める.腫瘍は視神経路のいずれの部位からも発生しうるがその好発部位は眼窩内視神経と視交叉である.視交叉より後方の視神経路での発生は比較的少なく特に両側性となるとまれである.一方組織学的にはpilocytic astrocytomaが主体でmicrocystをみることはあるが,小脳に発生するものと異なり大きなcystを伴うことはまれである.今回われわれは視交叉から後方の両側の視神経路にかけて発生したcystを伴う視神経膠腫を経験し,確定診断に苦慮したので報告する.
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