文献詳細
文献概要
研究
脳動脈瘤手術中におけるTemporary Clip使用例の検討—その退院時成績に影響を与える因子
著者: 窪田惺1 多田羅尚登1 三好明裕1 長島親男1
所属機関: 1埼玉医科大学神経外科
ページ範囲:P.1247 - P.1254
文献購入ページに移動脳動脈瘤根治手彿に際しての主幹動脈の一時的遮断は,術中破裂の際の出血のコントロール,neckやperforatorと周囲組織との剥離離に対して有用な手段である.その様な場合には,われわれもtemporary clip(TC)を使用しているが,時に術後に神経脱落症状を発現する症例に遭遇する.そこでわれわれは,過去10年間に経験した破裂性脳動脈瘤手術例をもとに,TC使用群と非使用群との退院時成績を比較し,その成績に影響を与える因子およびTC使用の問題点について検討したので報告する.
掲載誌情報