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研究
第3脳室脈絡叢乳頭腫の1例
著者: 松山武1 増田彰夫1
所属機関: 1奈良県立三室病院脳神経外科
ページ範囲:P.1269 - P.1272
文献購入ページに移動I.はじめに
脈絡叢乳頸腫は,原発性脳腫瘍のO.4—O.6%11)の頻度を占める比較的まれな腫瘍である.側脳室,第4脳室に好発10),第3脳室における発生頻度は,10-15%3)である.また1歳未満の小児に多く,2歳以内では60.2%9)を占めるという.本邦において報告された第3脳室脈絡叢乳頭腫7例1,6,7,8,14)中,1歳以下5例,2歳8カ月が1例,12歳が1例である.今回われわれは,19歳の男性で無症状で発見され,腫瘍摘出術を施行し良好な経過を得た第3脳室脈絡叢乳頭腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する,
脈絡叢乳頸腫は,原発性脳腫瘍のO.4—O.6%11)の頻度を占める比較的まれな腫瘍である.側脳室,第4脳室に好発10),第3脳室における発生頻度は,10-15%3)である.また1歳未満の小児に多く,2歳以内では60.2%9)を占めるという.本邦において報告された第3脳室脈絡叢乳頭腫7例1,6,7,8,14)中,1歳以下5例,2歳8カ月が1例,12歳が1例である.今回われわれは,19歳の男性で無症状で発見され,腫瘍摘出術を施行し良好な経過を得た第3脳室脈絡叢乳頭腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する,
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