icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻12号

1992年12月発行

文献概要

研究

脊髄髄内と脳内に多発した海綿状血管腫の1例

著者: 野々垣洋一1 石井正三2 尾田宣仁3 長島親男4

所属機関: 1弘前大学神経外科 2石井脳神経外科・眼科病院脳神経外科 3石井脳神経外科・眼科病院脳神経外科兼神経内科 4埼玉医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1277 - P.1281

文献購入ページに移動
I.はじめに
 中枢神経系の海綿状血管腫は,MRIの普及とともにその報告も増え,従来考えられていたほど稀な病変ではないと思われている.しかし,脊髄髄内海綿状血管腫は極めて稀とされ1,6,10,11,14,17),脊髄髄内と脳内に多発した例はさらに稀でWoodら16)により初めて報告されて以来現在まで自験例を含めて5例の記載1,5,6,11)が見られるに過ぎない.
 今回われわれは,時期を異にして発症した本邦初と思われる脊髄髄内と脳内の多発例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?