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研究
興味あるMRI所見を呈したNeuro-Behcet Diseaseの1例
著者: 山下陽一1 池田幸穂1 田島秀則1 岡田憲明2 中澤省三2
所属機関: 1日本医科大学脳神経外科 2日本医科大学第三内科
ページ範囲:P.1295 - P.1299
文献購入ページに移動1937年,Huiusi Behcetが,再発性口腔内アフタ,外陰部潰瘍,ブドウ膜炎をtriadとし,時に血管,神経,腸管に広範囲に反復,遷延した経過をとる難治性の炎症性疾患としてBehcet病を報告して以来,中枢神経系障害を合併したneuro-Behcet病の報告例も散見されるようになり,現在,その頻度は10-25%と、言われている2,4,6,8,10,13).
今回,われわれは,口腔内アフタ,外陰部潰瘍を繰り返し,TIA様発作にて発症した不全型neuro-Behcet病の1例を経験し,また,ステロイド治療によるMRIの経時的変化を神経学的所見とあわせて追跡しえたので報告する。
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