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研究
重症高血圧性小脳出血に対する緊急穿頭血腫吸引術の有用性
著者: 中島裕典1 重森稔1 菊池泰輔1 落合智1 徳永孝行1 倉本進賢1 加来信雄2
所属機関: 1久留米大学脳神経外科 2久留米大学救命救急センター
ページ範囲:P.123 - P.129
文献購入ページに移動高血圧性小脳出血はCT scan(CT)の導入によって診断が容易になり,CTによる治療方法を検討した報告も多数見られる6,7,12-14,16,20,21).さらに,CT定位脳手術装置の普及に伴い,天幕上の高血圧性脳内出血だけではなく,小脳出血に対する血腫溶解排除術の報告も散見される1,3,5,8,10,17,19).小脳出血は脳幹部に隣接し,解剖学的位置関係より急速かつ重篤な経過をとる症例が多い.当救命救急センターは三次救急医療施設で,高度の意識障害を伴った状態で搬入される症例が多い.今回,高度意識障害を伴った重症高血圧性小脳出血に対し,manualによる緊急穿頭血腫吸引術を行い,その有用性につき後頭下開頭による血腫除去術と対比し検討したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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