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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻2号

1992年02月発行

文献概要

研究

聴神経腫瘍根治術における脳神経の保存とその機能的予後

著者: 黒川泰任1 上出廷治1 端和夫2

所属機関: 1市立釧路総合病院脳神経外科 2札幌医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.139 - P.145

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I.はじめに
 聴神経腫瘍の手術成績は高分解能computed tomo—graphy(CT)や磁気共鳴画像(MRI)による画像診断法の進歩と顕微鏡手術の普及によって著しく改善され,手術による死亡は姿を消し,高い頻度での顔面神経の保存2,8,13),また小型の腫瘍では聴力の保存が得られると報告されるようになってきている10,12).しかしこれら保存を試みられた神経機能の長期的観察結果についての詳細な記載は見当らない.
 本報告では最近6年間の手術例について顔面神経,聴神経機能が実際にどの程度の機能の保存が可能であったかという点について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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