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症例
外傷性遅発性脳血管攣縮の1例—症例報告と発生機序に関する考察
著者: 高橋功1 野村三起夫2 鐙谷武雄1 今村博幸1 宝金清博2 斎藤久寿1 阿部弘2
所属機関: 1札幌麻生脳神経外科病院 2北海道大学脳神経外科
ページ範囲:P.161 - P.164
文献購入ページに移動頭部外傷後の脳血管攣縮の発生頻度は5-47.7%とされ11),報告によって大きな差がある.しかし,外傷性脳血管攣縮で臨床症状を呈することは比較的少なく,そのメカニズムの究明もまだ十分なされていない.また,症候性脳血管攣縮は予後に影響する因子であることから,その発生を予期し,早期に対処することが必要とおもわれる.今回,われわれは頭部外傷後に前大脳動脈と中大脳動脈に脳血管攣縮を来した症例を経験したので若十の文献的考察を加えて報告する.
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