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症例
外傷性内頸動脈海綿静脈洞瘻に対するプラチナ製マイクロコイル塞栓術の1例
著者: 松尾孝之13 福嶋政昭1 西村修平1 陣内敬文1 森宣2
所属機関: 1公立みつぎ総合病院脳神経外科 2大分医科大学放射線科 3佐世保市立総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.165 - P.170
文献購入ページに移動内頸動脈海綿静脈洞瘻(carotid-cavernous fistula,CCFと略す)はその発生機転により外傷性CCFと特発性CCFに区別する,Daniei L Barrowらの分類1)では外傷性CCFは内頸動脈本幹と海綿静脈洞とが直接の交通を持つType Aである事が多い.このTypeはhighflowであるがゆえに重篤な眼症状を呈することが多く自然閉塞の多い特発性CCF15,17,21)と異なり多くの場合直接的治療が必要となる.その治療法についてはDe—tachable balloonを用いた瘻孔閉塞が効を奏し,確立された治療法となりつつある3-5,7,8,18,22,25,26,30).
われわれは塞栓物質としてプラチナコイルを用いて瘻孔の完全閉塞を得ることが出来たので若干の考察を加えて報告する.
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