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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻3号

1992年03月発行

文献概要

研究

中心溝同定のための皮質SEP—記録・判読上の問題点

著者: 桑田俊和1 船橋利理1 中大輔1 小倉光博1 吉田夏彦1 辻直樹1 林靖二1 駒井則彦1

所属機関: 1和歌山県立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.223 - P.228

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I.はじめに
 中心溝近傍の開頭手術の際,術後の運動,感覚障害が問題となるが,これを最小限にするためには正確な脳機能局在を術中に同定することが必要である.脳表の形態から中心溝を判定するのは不正確であり,また占拠性病変によって中心溝が偏位したり,変形している際には,さらに困難になる.体性感覚誘発電位(somatosenso)ryevoked potential:SEP)を利用した中心溝同定法に関しては,1984年,Gregorie and Goldring3)の報告以来,脳外科手術における有用性が報告されている1,4,6,11).われわれの施設でも本法の経験を重ねてきたが,中には中心溝の同定に苦慮した症例を数例経験した.そこで本稿では,中心溝同定のための皮質SEPにおける記録および判読上の問題点について検討するとともに,術中モニターとしての右用性についても報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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