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総説
パーソナルコンピュータの応用
著者: 間中信也1 渡辺英寿2
所属機関: 1帝京大学市原病院脳神経外科 2東京警察病院脳神経外科
ページ範囲:P.311 - P.318
文献購入ページに移動本邦におけるPersonal computer(以後,パソコン)の嚆矢は,1976年日本電気よりマイクロプロセッサー・チップを組み込んだTK−80なるキットが発売されたことに始まる.あたかもCTが臨床に登場した頃であった.しかしこのコンピュータは実用に耐える代物ではなかった.日本のパソコン第1号は1979年のPC−8001(R)といわれている.ついで1982年には日本のパソコンの標準機となったPC−9801(R)が発売された.以来パソコンは医学とも深く関わるようになった.1990年の第49回日本脳神経外科学会総会(会長:中村紀夫教授)のもとで初めてコンピュータセッションが開かれたのも時代の流れであろう.脳神経外科領域のパソコン利用は,診断,手術,情報伝達,研究,秘書的業務,教育の各方面に用いられている(Table 1).まずジャンル別に最近のパソコン利用の一端を概観し,ついで2-3のテーマについて掘り下げて解説する.
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