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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻4号

1992年04月発行

文献概要

研究

破裂脳動脈瘤によるクモ膜下出血における脳血流量の経時的変化—CT所見,重症度,転帰との関連

著者: 福田忠治1 蓮江正道1 高明秀1 長谷川浩一1 中村達也1 三輪哲郎2

所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター脳神経外科 2東京医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.339 - P.347

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I.緒言
 破裂脳動脈瘤によるクモ膜下出出(以下SAH)においては,発症直後より脳循環障害が生じ,時間的経過とともに変化していく事は実験的にも3,20,23),臨床的にも4,11,16,25-27,39)確認されているが,最近の脳循環測定法の進歩により,その変動はSAH重症度や病期,及び転帰と密接に関連している事が報告されている4,6,7,11,16,24,26,27,29).著者は急性期の脳血流量(以下CBF)が後に発生するDelayed ischemic neurological deficits(以下DIND)の重症度や転帰に大きな影響を与える事をすでに報告したが6),今回非侵襲的,3次元的CBF測定法の導入により,発症後数日のacute stage, DINDが生じるsub—acute stage, DINDの症状が回復又は固定するchronicstageの3期についてCBFを測定し,各stageの重症度やCT所見及び,転帰との関連に興味ある知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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