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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻4号

1992年04月発行

文献概要

研究

破裂脳動脈瘤術後のHypertension-Hypervolemia療法で発生する重大なPitfall

著者: 阿部聡1 和田崇文1 宮崎芳彰1 神吉利典1 橋本卓雄1 中村紀夫1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.357 - P.365

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I.はじめに
 くも膜下出血(SAH)後の脳血管攣縮(VS)に対するhypertension-hypervolemia(H-H)療法に於て,各薬剤の投与時間,量等に言及した報告はなく,個人の裁量に委ねられている.結果として心不全,肺水腫,および脳浮腫の増加等の合併症が出現し,病状が悪化してしまう例は稀ではない.25% albumin(ALB),10% glycerol(GLY)の投与時間,dobutamine(DOB),nitroglycerin(NTG)の投与量に関し検討し,体循環の一部としての脳循環という観点から新たなプロトコールを作製実施し良好な治療結果を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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