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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻4号

1992年04月発行

文献概要

研究

Pineocytoma 4症例の臨床病理学的検討

著者: 杉山一彦1 魚住徹1 木矢克造1 向田一敏1 栗栖薫1 有田和徳1 広畑泰三1 隅田昌之1 迫田勝明2 島健3 一ノ瀬孝彦4 梶原四郎4

所属機関: 1広島大学脳神経外科 2マツダ病院脳神経外科 3中国労災病院脳神経外科 4一ノ瀬病院脳神経外科

ページ範囲:P.383 - P.390

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I.はじめに
 松果体実質性腫瘍(pineocytomaとpineoblastoma)は原発性脳腫瘍の0.1-0.3%を占める稀な腫瘍であり5,12),多数例を検討した報告は少なく6,17,19),主に剖検例を中心に検討されてきた6).また,近年の画像診断,腫瘍マーカーの測定法の進歩が著しいにもかかわらず,松果体部に発生するgerm cell tumorとの術前の鑑別は必ずしも容易ではない8,10,13)
 われわれは,以前pineocytomaに関する小経験を報告したが18),そのうち長期間にわたり追跡が可能であった1例と新たに3例の治験例を加え,その臨床病理学的検討を行ったので,ここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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