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研究
小脳橋角槽内耳孔近傍の微小外科解剖—特に顔面・聴神経束と周囲動脈について
著者: 松島俊夫1 井上亨1 名取良弘1 福井仁士1
所属機関: 1九州大学脳神経病研究施設外科 2サンパウロ大学脳神経外科 3フロリダ大学脳神経外科
ページ範囲:P.409 - P.415
文献購入ページに移動小脳橋角槽の第7・8脳神経と周囲動脈は複雑な走行を示す.近年,顔面けいれんやめまい・耳鳴り患者への神経減圧術の普及や早期に発見されるintracanalicularacoustic neurinoma手術例の増加とともに,内耳孔近傍の微小外科解剖特に顔面・聴神経束と周囲動脈の外科解剖の重要性が更に増加してきている.この部の顔面・聴神経を栄養する動脈を損傷すると,術後難聴や顔面神経麻痺を生じることがあり,術中正確なオリエンテーションをつけることが大切である.
今回,内耳孔近傍の動脈の微小外科解剖を,小脳・脳幹・脳神経が損傷されずに頭蓋内に保たれた標本を用い検索する機会を得たので報告する.
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