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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻4号

1992年04月発行

文献概要

症例

脈絡叢に限局性転移を示した腎細胞癌の1症例

著者: 水野誠1 朝倉健2 中島重良1 三平剛志3 佐山一郎1 川村伸悟1 安井信之1 深沢仁3

所属機関: 1秋田県立脳血管研究センター脳神経外科 2群馬大学脳神経外科 3秋田県立脳血管研究センター病理

ページ範囲:P.469 - P.474

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I.はじめに
 脈絡叢部に発生する腫瘍としては,乳頭腫,髄膜腫,血管腫,海綿状血管腫,リンパ腫等が挙げられる11,24).転移性腫瘍も稀ながら剖検例では2.6%の頻度でみられるとされ19),鑑別診断上考慮に入れる必要がある.この場合多発性脳転移の一病巣として捉えられたものが殆どであり6,19),孤立性転移を示した報告は極めて少ない4,6,22).今回著者らは,側脳室体部の脈絡叢に限局性転移を示した腎細胞癌の稀な一症例を経験した.症例の詳細を示し,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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