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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻4号

1992年04月発行

文献概要

症例

急性期脳血管撮影で異常を認めなかった解離性椎骨動脈瘤の1例

著者: 中尾哲1 中山尚登1 上羽哲也1 福田俊一1

所属機関: 1市立岸和田市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.475 - P.479

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I.はじめに
 頭蓋内解離性動脈瘤は,従来比較的稀とされてきたが近年その報告は増加し,以前考えられていた以上に多い疾患と言える.特に,椎骨・脳底動脈領域では,クモ膜下出血で発症しやすいことが指摘されている.
 今回,われわれはクモ膜下出血で発症した解離性椎骨動脈瘤で,急性期の脳血管撮影では,解離性動脈瘤が見出しえず,再度の脳血管撮影で初めて診断が出来た稀な症例を経験した.本症例の詳細を報告し,あわせて文献的考察を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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