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研究
Transcranial Doppler Arteriographyによる脳動脈瘤の血行動態
著者: 辻本正三郎1 竹嶋俊一1 榊寿右1 横山和弘2 奥村嘉也2 永田清2 澤井冬樹3
所属機関: 1奈良県立医科大学脳神経外科 2町立大淀病院脳神経外科 3町立大淀病院脳神経内科
ページ範囲:P.541 - P.546
文献購入ページに移動破裂脳動脈瘤の頻度は人口10万人当り年間16-17人といわれ71,また剖検での未破裂脳動脈瘤の頻度は2—5%8)であり,その頻度はかなり高いものである.また一旦発症するとその50-65%が死亡する3)ためscreeningtestが非常に重要である.しかし,脳血し管撮影やDigit—al Subtraction Angiography(DSA)などの検査は侵襲的であることから,非侵襲的な補助検査法が求められている.
1988年以来われわれは,脳血管撮影で確認された脳動脈瘤内の血流に対しTranscranial Doppler Arterio—graphy(TCDA)による検出を試みてきた.今回,脳動脈瘤の血行動態と検出率を検討した.
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