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研究
悪性脳腫瘍浸潤リンパ球に於けるT細胞レセプターレパートリー
著者: 新田泰三12 江波戸通昌2 佐藤潔2
所属機関: 1スタンフォード大学神経遺伝学 2順天堂大学脳神経外科 3カリフォルニア大学サンフランシスコ校小児脳神経外科
ページ範囲:P.559 - P.566
文献購入ページに移動組み換え型インターロイキン2(rlL-2)で活性化した腫瘍浸潤リンパ球(Tumor In filtrating Lymphocytes;TIL)を担癌患者に投与する養子免疫療法(Adoptive Immunotherapy)は従来の担癌患者末梢血リンパ球をrlL-2を用いて活性化したLAK(Lymphokine Activated Killer)細胞療法より一歩進んだ免疫療法として注目されている25).その理由としてLAK細胞が主要組織適合性抗原(Major Histocompatibility Complex;MHC)の拘束を受けず幅広い癌細胞傷害活性を示す反面,標的腫瘍細胞に対する特異性に乏しく且つ細胞一個当たりのキラー活性が,治療上十分とは言えないからである24).これらLAK療法の欠点を補うべく種々の試みがなされてきた.
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