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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻5号

1992年05月発行

文献概要

研究

新しい原理,装置によるLinear Acceleratorを用いたRadiosurgery—その原理・装置と臨床経験

著者: 寺尾榮夫1 西川秀人1 大石仁志1 遠藤剛1 金子稜威雄2 木暮喬2

所属機関: 1東邦大学脳神経外科 2東邦大学放射線外科

ページ範囲:P.583 - P.592

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I.はじめに
 細い放射線東を脳定位的手技を用いて脳内の病巣部に集中させ,開頭手術をすることなしに病巣を破壊・治療する方法はmdiosurgeryと名付けられ,脳神経外科領域での新しい治療法として脚光を浴びている.radiosur—geryの開発・発展と普及はKarolinska InstittiteのLek—sellおよびその一門の大きな貢献によるものである.Leksellらは1950年代初めよりLinear acceleratorよりのphoton,cyciotronよりのproton beamなどを用いてradiosurgeryの開発を試み,最終的には半球面上に配置した179個または201個の60CO線源よりのγ線束を頭蓋内の病巣部に集中させる装置:gamma unitda—破壊部と非破壊部の境界がナイフで切ったような鋭さをもっているのでgamma knifeともよばれる—を完成させた.この装置は極めて高価であるにもかかわらず,現在田1界で10カ所以上の施設に設置され,一定の条件のAVMや各種腫瘍にradiosurgery治療が行われ,成果をあげている.わが国でも第1号機が東大病院に導入され,1990年6月より臨床的試用が開始されていることは周知の通りである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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