文献詳細
文献概要
症例
冠動脈狭窄と頸部内頸動脈狭窄を合併した1症例
著者: 坂口一朗1 森脇恵太1 保田晃宏1 黒岩敏彦1 志熊道夫1 太田富雄1 下村裕章2 河村慧四郎2 竹内栄一即3 多根一之3 西田進一4 杉岡靖4
所属機関: 1大阪医科大学脳神経外科 2大阪医科大学第3内科 3西大阪病院脳神経外科 4西大阪病院循環器内科
ページ範囲:P.605 - P.610
文献購入ページに移動高齢化の進むわが国において,虚血性脳血管障害は年年増加する傾向にある。その主な原因である動脈硬化症は,単に脳血管だけでなく,冠動脈や四肢の動脈など全身の血管性病変である。今回われわれは,虚血性心疾患を伴った頸部内頸動脈狭窄症に対し,先ず経皮的冠動脈形成術(percutaneous transluminal coronary angio—piasty;以下PTCAと略す)施行後,頸部内頸動脈血栓内膜剥離術(carotid endarterectomy;以下CEAと略す)を行い,良好な経過をとった症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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