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症例
CT Scan上脳内腫瘤を形成し特異な経過を示した急性単球性白血病の1例
著者: 諏訪英行1 花北順哉1 水野正喜1 柴田修行1 名村尚武1 大塚俊之1 松本美幸2
所属機関: 1静岡県立総合病院脳神経外科 2静岡県立総合病院病理
ページ範囲:P.691 - P.695
文献購入ページに移動白血病の中枢神経合併症は,特に小児急性リンパ性白血病例における髄膜浸潤の形でしばしばみられる.しかし急性骨髄性白血病で頭蓋内に腫瘤を形成した例は1970年にHurwitzら5),Wiernikら25)が各々1例報告をした後も散見されるにすぎない.今回われわれは急性単球性白血病の経過中に脳内腫瘤形成のみられた例を経験した.このような症例は白血病の治療が進歩し生存期問が長引くにつれ今後増加するものと考えられる.
本症例では脳内腫瘤の治療後,経過とともにCT scan上特異な変化を示し,治療する上でその診断に苦慮した.CT scan上の変化とその病理組織像を中心に文献的考察を加えて報告する.
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