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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻6号

1992年06月発行

文献概要

症例

Delayed Traumatic Millard-Gubler Syndromeを呈した1例

著者: 松山武1 増田彰夫1

所属機関: 1奈良県立三室病院脳神経外料

ページ範囲:P.697 - P.699

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I.はじめに
 頭部外傷のなかで一次脳幹部損傷の一部である外傷性交代性麻痺としては,Weber syndrome, MLF syn—dromeがよく報告されている.これに反して外傷性Millard-Gubler syndromeの報告は本邦では2例のみである8,11).これはpontomedullary junctionはvulnerabil—ityが非常に高くかつvital structureを含んでいるため,多くの例では死亡または植物状態を呈するからである.
 今回後頸部打撲により一過性に四肢麻痺を呈し2日後に右末梢性顔面神経麻痺,右外転神経麻痺と左片麻痺を呈した症例を経験したので文献的考察を加えてそのメカニズムについて検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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