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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻7号

1992年07月発行

文献概要

症例

外転神経麻痺,及び視野障害を呈した蝶形骨洞原発アスペルギルス症の1例—特に抗真菌薬療法の重要性について

著者: 松野彰13 吉田伸一1 馬杉則彦1 江口正信2

所属機関: 1関東労災病院脳神経外科 2関東労災病院病理 3東京大学脳神経外科

ページ範囲:P.799 - P.804

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I.はじめに
 近年抗生物質,抗癌剤,副腎皮質ステロイド等の頻用に伴い,副鼻腔真菌症の報告例は耳鼻科領域で増えてきている.しかし,蝶形骨洞原発例はわれわれが検索しえた限りでは,今日までに33例の報告があるのみで,極めて稀と思われる2-32).また,神経症状を呈した症例は,そのうちの16例にすぎない346,10,13,16,21,2,32).われわれは,外転神経麻痺と視野欠損を呈した蝶形骨洞原発真菌症の1例を治療する機会を得たので,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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