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症例
外転神経麻痺,及び視野障害を呈した蝶形骨洞原発アスペルギルス症の1例—特に抗真菌薬療法の重要性について
著者: 松野彰13 吉田伸一1 馬杉則彦1 江口正信2
所属機関: 1関東労災病院脳神経外科 2関東労災病院病理 3東京大学脳神経外科
ページ範囲:P.799 - P.804
文献購入ページに移動近年抗生物質,抗癌剤,副腎皮質ステロイド等の頻用に伴い,副鼻腔真菌症の報告例は耳鼻科領域で増えてきている.しかし,蝶形骨洞原発例はわれわれが検索しえた限りでは,今日までに33例の報告があるのみで,極めて稀と思われる2-32).また,神経症状を呈した症例は,そのうちの16例にすぎない346,10,13,16,21,2,32).われわれは,外転神経麻痺と視野欠損を呈した蝶形骨洞原発真菌症の1例を治療する機会を得たので,若干の文献的考察を加え報告する.
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