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症例
髄液細胞診で診断された髄腔内播種性多発性髄膜腫の1例
著者: 佐藤透1 景山敏明2 吉本祐介3 鎌田一郎3 伊達勲3 元井信4
所属機関: 1佐藤脳神経外科 2福山市市民病院脳神経外科 3岡山大学脳神経外科 4烏取大学第2病理
ページ範囲:P.805 - P.808
文献購入ページに移動髄膜腫は,一般に硬膜に付着部を有する単発性の髄外腫瘍で,生物学的には良性な腫瘍である.しかしながら,きわめて稀に脳脊髄液を介して髄液腔内に播種したりあるいは血行性に神経管外に遠隔転移を来たす症例が報告される1,3,5,8).最近われわれは,下垂体腺腫に合併して後頭蓋窩と脊椎管内に多発性腫瘍が認められ,髄液細胞診にて髄膜腫の髄腔内手番種と診断された1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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