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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻8号

1992年08月発行

症例

左海馬の萎縮により言語性の近時記憶障害をきたした悪性グリオーマの1例

著者: 荒舘宏13 山嶋哲盛2 土田哲3 野口善之3 久保田紀彦3

所属機関: 1鯖江木村病院脳神経外科 2金沢大学脳神経外科 3福井医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.883 - P.886

文献概要

I.はじめに
 記憶機能における海馬の役割については,1950年代の後半より臨床ならびに基礎の両面から詳細な研究がなされてきた.その結果,左側の海馬は言語性の近時記憶に,右側の海馬は非言語性の近時記憶に関与することが明らかになってきた.最近われわれは,悪性グリオーマに左海馬の萎縮を合併し,臨床的に言語性の近時記憶障害を呈した稀な症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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