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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻8号

1992年08月発行

文献概要

症例

頭蓋底部AV Fistulaの治療経験—von Recklinghausen氏病の1例

著者: 川上勝弘1 河本圭司1 坂井信幸1 松本昊一1 宮史卓1 河村悌夫1 辻裕之2

所属機関: 1関西医科大学脳神経外科 2関西医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.909 - P.914

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I.はじめに
 von Recklinghausen氏病は皮膚のcafe au lait spot,末梢神経の神経線維腫を特徴とする常染色体性遣伝疾患であるとされている4).一般に本症に対する臨床分野は多岐にわたるが,脳外科的には種々の頭蓋内および脊柱内の合併腫瘍に対する治療が取り扱われ,その他頭蓋顔面骨や脊椎の変形,形成異常に対して治療もなされている4)
 今回われわれは難治を極めた頭蓋底部の内頸動脈のarteriovenous fistula(AVF)を有した本症の1例を経験し,手術にて全摘出したが,このような症例の報告は過去には見当らず,極めてまれであるため,本症例の臨床経過を提示し,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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