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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻9号

1992年09月発行

文献概要

研究

電気刺激による蝸牛神経,前庭神経の同定—動物実験と臨床応用の可能性について

著者: 関谷徹治1 岡部慎一1 岩淵隆1 乙供通則2

所属機関: 1弘前大学脳神経外科 2育森労災病院脳神経外科

ページ範囲:P.947 - P.953

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I.はじめに
 聴神経鞘腫手術時の顔面神経の同定は,肉眼的観察に加えて顔面筋誘発筋電図記録を併用して行われることが多い.しかし蝸牛神経,前庭神経の同定はほとんど肉眼的観察のみに委ねられている.ところがこれらの神経は,病巣によって偏位せしめられていることが多く,肉眼的観察のみによって各神経の同定を行うことにはしばしはご困難が伴う.
 われわれは小脳橋角部で蝸牛神経,前庭神経を正確に同定しうる電気生理学的手法を開発することを目的として動物実験を行い,その臨床応用の可能性についても合わせて検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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