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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻9号

1992年09月発行

文献概要

症例

鞍結節部髄膜腫術後に生じた外傷性脳動脈瘤の2例

著者: 斎藤良一1 矢崎貴仁1 河瀬斌1 戸谷重雄1

所属機関: 1慶応義塾大学脳神経外科

ページ範囲:P.973 - P.977

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I.はじめに
 脳動脈が腫瘍に巻き込まれた場合,動脈壁の脆弱化と手術による剥離操作のために外傷性脳動脈瘤(Trauma—tic Aneurysm,以下TA)を生じ,術後の重大な合併症を来す恐れがある.しかし,その托防法及び治療法は確立されたものが少ない.われわれは鞍結節部髄膜腫術後にTAの破裂による脳内出血を生じ,内頸動脈バルーン閉塞が有効であった症例を2例経験したので,ここに紹介し治療法の問題点を含めて考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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